2009年 09月 11日
鉄人兵団
そういえば、八月、ある漫画家さんのお墓参りをしてきました。
誰のお墓にいったのか?
それはドラえもんのお父さん――
藤子・F・不二雄先生(本名・藤本弘さん)のお墓です。
専門時代の友人が、ここの存在を教えてくれて。
それじゃ、一緒に一度行ってみようということで、行かせていただきました。
お墓があったのは、JR南武線、津田山駅の近くの≪緑ヶ丘霊園≫という墓地。
当日、基本前情報ナシで、僕らはそこへ向かったのですが。
まず、その霊園のデカさに、度肝を抜かれました。
もう――あれはどれくらい広いんでしょう。
感覚的には、デカイ大学が三つくらい合わさったぐらいの敷地はあった。
なんせ、公園くらいの大きさはある、お墓の区画が、第100区画――とかまであったから。
で、そのお墓のブロックの間に、ものすごい静かな森とかが広がってるんですよ。
大型霊園って、ああいう感じなんですね……。
僕、じいちゃんの墓が、京都の宇治というところにあって。
そこ=お墓の基本。
と思ってたんですが。
ぜんぜん違った……。まじで100倍以上広いと思う。
で、僕ら、藤子先生のお墓が、その第何区画にあるかすら知らずにいったんで。
しかも、なんせ、あの物静かな藤子先生のお墓ですから。
『藤子先生のお墓はここです!』なんてケバイ案内も、先生のご意向なのか、存在せず。
僕ら、当日、数千――下手したら数万個のお墓の中から、山勘のみで、藤子先生のお墓を探すことになってしまいました。
が、そんなもん、砂漠に落とした砂粒探すようなもの。
猛暑の中、一時間ほど探したんですが、まったく手がかりすら見つけられず。
仕方なく僕らは一旦引き返して、霊園の入り口にあるお花屋さん
(花持っていこうと思って、行く前に花を買っていた)
に情報を求めに行きました。
「あのー、すいません。僕ら、漫画家の藤子先生のお墓に行きたいんですけど。ちょっと場所が分からなくて。場所、ご存知ないですか?」
と、俺。
「あぁー。どこだったかなぁ……。確かあそこだったかなぁ……」
と、花屋のおっちゃん。
「……どの辺りですか?」
「うぅーん。いいや。車出して、案内してやる。裏回りな」
「え!? いいんですか!?」
なんと、花を買っただけやのに、そこの花屋さんが、軽トラで案内してくれることに。
もはや猛暑で限界やっただけに、かなり助かりました。
で、軽トラを走らせること五分――
(お墓の中からお墓の中移動すんのに、車で五分かかるんですから。やはり、相当な広大さです)
僕らが探してたとことまったく逆方向にの場所に。
そのお墓は、ひっそりと佇んでいました。

さすがに、お墓そのものを写メするのは、ちょっと不謹慎やと思ったんで。
その横にあった、ドラえもん型のオブジェの写真です。
で、このオブジェが。またなんとも粋なんですよ(笑)
このオブジェ。なんと「名刺入れ」になっていまして。
四次元ポケットの隙間から名刺入れて、あの藤子先生に、ご挨拶できる仕組みになっているんです。
もちろん僕も、”物書き”大楽絢太の名刺を、謹んでいれさせてもらいました。
で、お墓にお水まいて。
花も渡して。
僕はお墓の前に手をあわせて、ご挨拶させてもらったんですが。
この瞬間――
なんか予想以上に、心の中から、いろんなものがあふれ出しました。
もちろん、目の前にあるのは、お墓でしかないわけですが。
何故か、この瞬間だけは、ホンマに藤子先生本人と対峙できたような――圧倒的な歓喜と興奮がありました。
まぁ厳密にいえば、日本中の子供がそうやと思いますが。
僕も、思いっっきり藤子DNAを受け継いでる人間です。
日常と地続きに、不思議で楽しい世界がある≪SF(すこし・ふしぎ)≫感。
子供達だけの冒険。家出。あのドキドキ感。どれほどのび太とか羨ましかったか。
劇画オバQとかミノタウロスとか、ああいうの含めて、ぜんぶ大好きです。
僕は先生に、いろんな栄養をもらいましたんで。
僕は先生からもらった遺伝子を、僕なりのカタチにして。
また下の世代に受け継いでいけたらいいなと思っています。
――みたいなことを、僕はお墓でお話してきました。
その結果。
なんか、ものすごい。
ものすごいエネルギーを貰った気がします。
さすがです先生。
ありがとうございました。
またいつの日か、行かせて頂きます。
――……そんな感じで、お墓参りレポートでした。
ちなみに、これ。
後日談がありまして。
ドラえもん名刺入れに、名刺入れて帰ってきたじゃないですか?
そしたら、なんと。
その名刺の住所に、藤子プロから、お礼のお手紙が(泣)

要は、お墓参りしてくれてありがとうございました。
先生もきっとお喜びになっていると思います。
という内容のお手紙。
お墓参りにいっただけの、一市民に、わざわざここまでするこの気配り――
この――このブレない優しさ。
受け継がれる藤子魂に、ただただシビれます。
誰のお墓にいったのか?
それはドラえもんのお父さん――
藤子・F・不二雄先生(本名・藤本弘さん)のお墓です。
専門時代の友人が、ここの存在を教えてくれて。
それじゃ、一緒に一度行ってみようということで、行かせていただきました。
お墓があったのは、JR南武線、津田山駅の近くの≪緑ヶ丘霊園≫という墓地。
当日、基本前情報ナシで、僕らはそこへ向かったのですが。
まず、その霊園のデカさに、度肝を抜かれました。
もう――あれはどれくらい広いんでしょう。
感覚的には、デカイ大学が三つくらい合わさったぐらいの敷地はあった。
なんせ、公園くらいの大きさはある、お墓の区画が、第100区画――とかまであったから。
で、そのお墓のブロックの間に、ものすごい静かな森とかが広がってるんですよ。
大型霊園って、ああいう感じなんですね……。
僕、じいちゃんの墓が、京都の宇治というところにあって。
そこ=お墓の基本。
と思ってたんですが。
ぜんぜん違った……。まじで100倍以上広いと思う。
で、僕ら、藤子先生のお墓が、その第何区画にあるかすら知らずにいったんで。
しかも、なんせ、あの物静かな藤子先生のお墓ですから。
『藤子先生のお墓はここです!』なんてケバイ案内も、先生のご意向なのか、存在せず。
僕ら、当日、数千――下手したら数万個のお墓の中から、山勘のみで、藤子先生のお墓を探すことになってしまいました。
が、そんなもん、砂漠に落とした砂粒探すようなもの。
猛暑の中、一時間ほど探したんですが、まったく手がかりすら見つけられず。
仕方なく僕らは一旦引き返して、霊園の入り口にあるお花屋さん
(花持っていこうと思って、行く前に花を買っていた)
に情報を求めに行きました。
「あのー、すいません。僕ら、漫画家の藤子先生のお墓に行きたいんですけど。ちょっと場所が分からなくて。場所、ご存知ないですか?」
と、俺。
「あぁー。どこだったかなぁ……。確かあそこだったかなぁ……」
と、花屋のおっちゃん。
「……どの辺りですか?」
「うぅーん。いいや。車出して、案内してやる。裏回りな」
「え!? いいんですか!?」
なんと、花を買っただけやのに、そこの花屋さんが、軽トラで案内してくれることに。
もはや猛暑で限界やっただけに、かなり助かりました。
で、軽トラを走らせること五分――
(お墓の中からお墓の中移動すんのに、車で五分かかるんですから。やはり、相当な広大さです)
僕らが探してたとことまったく逆方向にの場所に。
そのお墓は、ひっそりと佇んでいました。

さすがに、お墓そのものを写メするのは、ちょっと不謹慎やと思ったんで。
その横にあった、ドラえもん型のオブジェの写真です。
で、このオブジェが。またなんとも粋なんですよ(笑)
このオブジェ。なんと「名刺入れ」になっていまして。
四次元ポケットの隙間から名刺入れて、あの藤子先生に、ご挨拶できる仕組みになっているんです。
もちろん僕も、”物書き”大楽絢太の名刺を、謹んでいれさせてもらいました。
で、お墓にお水まいて。
花も渡して。
僕はお墓の前に手をあわせて、ご挨拶させてもらったんですが。
この瞬間――
なんか予想以上に、心の中から、いろんなものがあふれ出しました。
もちろん、目の前にあるのは、お墓でしかないわけですが。
何故か、この瞬間だけは、ホンマに藤子先生本人と対峙できたような――圧倒的な歓喜と興奮がありました。
まぁ厳密にいえば、日本中の子供がそうやと思いますが。
僕も、思いっっきり藤子DNAを受け継いでる人間です。
日常と地続きに、不思議で楽しい世界がある≪SF(すこし・ふしぎ)≫感。
子供達だけの冒険。家出。あのドキドキ感。どれほどのび太とか羨ましかったか。
劇画オバQとかミノタウロスとか、ああいうの含めて、ぜんぶ大好きです。
僕は先生に、いろんな栄養をもらいましたんで。
僕は先生からもらった遺伝子を、僕なりのカタチにして。
また下の世代に受け継いでいけたらいいなと思っています。
――みたいなことを、僕はお墓でお話してきました。
その結果。
なんか、ものすごい。
ものすごいエネルギーを貰った気がします。
さすがです先生。
ありがとうございました。
またいつの日か、行かせて頂きます。
――……そんな感じで、お墓参りレポートでした。
ちなみに、これ。
後日談がありまして。
ドラえもん名刺入れに、名刺入れて帰ってきたじゃないですか?
そしたら、なんと。
その名刺の住所に、藤子プロから、お礼のお手紙が(泣)

要は、お墓参りしてくれてありがとうございました。
先生もきっとお喜びになっていると思います。
という内容のお手紙。
お墓参りにいっただけの、一市民に、わざわざここまでするこの気配り――
この――このブレない優しさ。
受け継がれる藤子魂に、ただただシビれます。
by dkdkdkdkdk1
| 2009-09-11 19:28
| 養成所篇