【大楽雑談】 ～七月の東京脱出 3～

前回の続き。

というわけで、ようやく見えた看板――から、まだ徒歩五分ぐらい？

ようやく、暫定目的地としていた『飛山城史跡公園』にたどり着きました。

鎌倉時代に芳賀氏が築いた飛山城の跡地が、公園になってるらしい。

「うーん、でも、公園部分は無理やな……」

ぼくは大きい公園好きなんで、行きたかったんですが、雨がひどいのと、もう服がグショにも程があるので、そっちは断念。

「こっち行くか……！」

ようやくたどり着いた真の目的地……『とびやま歴史体験館』に突入！

中は――

けっこう静かでした……！

まぁ、平日&悪天候にも程がある状況ですからね……。職員さん達と、一組だけ、年配の夫婦の方がいらっしゃるだけやった……！　（あの青年は当然おらず。まじでどこ行ったんやろ、あの人……）

でもおかげで、超ゆっくりじっくり展示見れました。

予定も無く、濡れた服を乾かしたい気持ちもあったので、ちょっと不審な人ぐらい、一個一個の展示をつぶさに見て行きました……！　まあ単純に展示がおもろかったし。撮影自由やし、それも良かった。

せっかくなので一部共有しましょう。

まず、あんまうまく撮れてへんけど、遺跡から復元された、古代古墳時代の食事メニューの再現……！　

玄米。あさつきの汁。鮎の煮付け。お塩。

これを一日二回。

けっこうええもん食べてるな、古墳時代の人!!

マンモスの肉とか食べてたんやとばかり……！　ドラえもんの、日本誕生のククルみたいな……！

平安時代の狼煙事情について。敵が来た時に、等間隔に置かれた狼煙番の人がリレー方式で延々狼煙あげて、都に外敵の襲来を知らせるシステムやったという……！

狼煙も、昼は煙だけ、夜は火を焚くとか、なるほどと思った。

しかも、意外に速いらしい……！

この土地の由来にもなった、宇都宮氏の歴史について。鎌倉時代、頼朝のおぼえめでたい人やったらしい。大河観てたおかげで、若干分かった……！

ていうか、普通に面白いな、とびやま歴史体験館……！　

みなさんもお近くにお越しの際、どうでしょう……！？

そうこうしてる間に、一時間ぐらい経ってたので。

最後、最奥にあった、このクラシックな見た目のPCで、この資料館で得た知識を試せるテストがあったので、いざ勝負……！

が、ふつうに得た知識だけで戦うには難しく、結局、かなり勘だけで勝負することになってしまったんですが、結果は――

「いや……全問正解やったんかい……！」

途中から、完全に勘を研ぎ澄ませただけやったんやが……ま、まぁいい。ありがたく、この称号をちょうだいしておこう。

そしてその後、職員の人にお礼を言い、外に出たらさっきまでの悪天候がウソのようにすっきりと晴れ――てたらよかったんですが、普通に雨やったんで、雨の中駅まで移動……徒歩で。

ちょうど迎えに来てくれたライトレールに揺られて、宇都宮駅に帰りました……！

さて、そんな、結局何がしたかったのか良くわからない無目的冒険をしてる間に、いつの間にか時間は17時頃に。

東京に戻るか、宇都宮に留まるか、ぼちぼち決めなきゃいけないタイミングでしたが……！

「ま、今日は帰るか」

なんとなく……なんとなく気が済んだ。雨の中、延々山を歩いたことで、強制的にデトックスが行われたのかもしれません（笑）

「ありがとう、宇都宮。またな」

滞在時間四時間ちょっとぐらい。

餃子食って、山歩いただけでしたが（笑）

ぼくは東京に帰ることにしました――！

エピローグに続く。