2017年 03月 13日
青色巨星
いやー、出てましたね。
ブルー・ジャイアント。
昨日の夜、シーズン1のラストとなる10巻読んで号泣しましたよ……。あんな展開、誰が想像できんねん……。
そして才能のある人間の孤高さ……! 震えるくらい厳しいぜ。
第二シーズンか……。どうなるんやろう。
大の無謀さには、いつも教えられますよね……。
ブルージャイアントは、そもそも、私の担当であるRさんと、
大「最近なんかオススメの漫画あります?」
R「とにもかくにもブルージャイアントです。ジャズのマンガで――」
大「ジャズかぁ……まぁ、じゃあ、機会あったら読みますわ」
――1ヶ月後――
大「最近なんかオススメの漫画あります?」
R「だからとにもかくにもブルージャイアントです。ジャズのマンガで――」
大「は、はぁ。じゃあ、機会あったら読みますね」
――1ヶ月後――
大「おつかれさまです」
R「ブルージャイアント読みました!? ジャズのマンガで――」
大「わ、わかりました! もうまもなく読むんでちょっと待ってください!」
って感じで、最初はむしろ、ジャズってなんとなく縁遠いし、Rさんは熱すぎるし、つい後回しにしてたくらいやったんですが……
ある日、バイト先近くの喫茶店に、ぜんぜん漫画とか置いてない店なんですけど、何故か『ブルージャイアント』だけ、全巻セット揃ってまして。
何気なく一巻読んで――喫茶店で口に手当てて一人衝撃受けてました。
(ウソやろ……! 死ぬほど面白いやん……!)
何回もブツブツいいながら、同じ言葉繰り返してどんどん読み進めていく大楽……(笑)
いやビックリしました。
この漫画の、異様な主人公のアテのなさ……ツテも保証もなんもないけど、自分だけが、世界一になれると思ってがんばってるヒリつく感じが、なんかちょっと他の漫画にないくらいリアルで、とてつもなく感情移入してもうてんな……。
いや、たとえば、ラノベ作家なろうとした人が、出版社に原稿送ってる時代があったとして、正直、その時って、その原稿が世の中に繋がってる手ごたえまったくないじゃないですか……。
誰も面白いっていってくれてない、誰からも請われてない、誰も貴方はラノベ作家になれるなんて保証してない中、一人で書いて一人で原稿送って、時に頭をよぎる(これって実は全く無意味な独り相撲なんじゃ……?)って漠然とした不安はなんとなーく聞こえへんフリして、再び原稿書く……そういう時期。
そういう時期の、主人公超ポジティブなんやけど、でも実は何にもモノになる保証のない……あの感じが、別にそんなに主張はしてへんねんけど、でもやっぱ厳しくまっすぐ書かれてて……。
で、まぁ、何故かさっき、第三者風に書いちゃいましたけど、さっきの投稿時代の不安って、僕の不安じゃないですか……。
だからまぁ、一気に、気持ち持っていかれて……。
速攻全巻揃えちゃいましたよ……。
しかも、途中から主人公上京するってとこでさらにシンパシー。
貧乏。着いたその日にすぐバイト探す。シンパシー。
雪祈のああ見えて夜淡々とバイトしてる感じ。シンパシー。
もうシンパシーだらけで毎回大変ですよ。
で、そんな中、上京してからは、主人公三人みたいな状況になって、
玉田のターンがあって、
雪祈のターンがあって、
そしてその三人のこれまでの人生すべてをぶつけるようなあの展開があって、
で、10巻ラスト、また主人公の大に思いっきり物語返ってくるこの展開ですよ……!
最高すぎるやろ!?
――というわけで、なんか唐突にブルージャイアント大プッシュ記事書いちゃいましたが、もしまだ未読の方は、是非。
ジャズってなんか腰引けますけど、読んだらぜんぜん大丈夫。
つか、僕なんか、影響受けやすいんで、
ブルージャイアントのコンピレーションアルバム買ったり、ジャズのCD借りたり、とっくににわかジャズファンですよ……。
けどにわかなんで、曲の奏者とか曲名は分からず、喫茶店でジャズ流れてきても、
「これ……ジャズや!!」
って、別にジャズ聴いてない人でもできるようなリアクションしかできませんが……。ほんまはいいたいよね。
「あぁ、コルトレーンか」
「あぁ、これソニーやん。ロリンズのほうの」
とか。
まぁ、それはそのうち。
というわけで、ただただブルージャイアントを推す更新でした!
「へでもねぇや!」
by dkdkdkdkdk1
| 2017-03-13 20:36
| 2016夏篇