2013年 04月 08日
マンガ道場破り
えー、今週は、漫画『マンガ道場破り』についての雑談でも。
ぼくが、100%の力で定期購読してる漫画雑誌は、小学館の『ゲッサン』と、白泉社の『ヤングアニマル』です。
で、ヤングアニマルは、もちろん、連載漫画自体もカッペイとか描かないマンガ家とか(プロ編になってからますますおもしろい)、3月のライオンとか、楽しみなんですが。
実際の最大のお目当ては、巻末ページで2ページだけ連載してる、ニコ・ニコルソンさんという、自称白帯女性漫画家さんの、『マンガ道場破り』というコーナーでした。
これは、売れっ子漫画家を目指すニコさんが、ヤングアニマルに巣食う怪物級漫画家陣……
『ベルセルク』の三浦建太郎、
『三月のライオン』羽海野チカ、
『ハチワンダイバー』柴田ヨクサル、
『デトロイト・メタル・シティ』若杉 公徳、
『自殺島』森恒二、
『信長の忍び』重野なおき、
『描かないマンガ家』えりちん、
……などなど、ここにかききれん垂涎のラインナップ……
の元に道場破りに行き、そこでその面々から独自のスキルを奪って自身を成長させようとする……
って設定の、取材漫画なんですが。
これが、もう、驚くほど納得できるスキルが赤裸々に語られててですね……。
たとえば、ちょっとだけ中身話すと、冒頭のベルセルクの場合、
・漫画のネタを考える時、方法としてひとつあるのは、自分が作品を観てうけた衝撃と衝撃を合体させて、世に送り出すこと。
たとえば三浦さんの場合、自身が衝撃を受けた二作品、『北斗の拳』の劇画的な感じと『ベルサイユの薔薇』のファンタジックな感じが、そのまま、
ケンシロウ→ガッツ
オスカル→グリフィス
につながってた……とか。
羽海野チカさんの「シビアに才能が関係してくるのは、そのカテゴリーの10本指に入ってから」理論……とか。
もう、これくらいワクワクする話、毎週転がってるんですよ!
で、このニコさんの情報の取捨選択の仕方というか、重要なワードを効果的に見せるワザも、陰ながらめちゃくちゃ冴えててですね。
オレも萌えコラムとかやってるから余計おもってまうんかもしれんけど、これ、毎回2pにまとめんのたぶん相当大変やろうな……。と思いつつ。
読んだあと、毎週、絶対いい気持になる。
そんな2p漫画です。
で、ぼくはこの漫画大好きなんですが。
「ヤングアニマルって月2回発行やから、漫画道場破りは月合計4p。年40P弱……。絶対永久に単行本にならへんな」
「しかもヤングアニマルって付録の関係で、立ち読みもできんから……やはりこれはもう、買って、スクラップして、永久保存しとくしかないな」
というわけで、毎号毎号買って、せっせせっせとスクラップしてたワケですが……。

そうこうしてるうちに、なんと。3月末に、いきなり、単行本が発売されることになりました。

まさかの単行本化!
正直、あんだけ必死にスクラップしてたオレの努力って一体……という複雑な思いもなきにしもあらずですが。
しかしこれはめでたいので、ぼくはまったく無関係ですが、宣伝してしまいましょう。
というわけで、『マンガ道場破り』、お勧めです!
よかったら、是非!
あと、そういえば。アマゾンで思い出した。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、お待たせしました!
今月、20日、4月20日、わたしの本も出ます!!
BIG‐4 5.ぼくの名前は山田。気づいたら四天王が好きになっていました。
BIG4の五巻!
個人的には、シリーズでいちばん力みなぎった、とうとう、目指してたBIG4が書けた感のある巻です。
ワダアルコさんのイラストも拝めるBIG4ページはココ。
まだ二週間くらいありますが、気にしてもらえたら幸いです。
まあ、来週ももちろん告知しますね。見本誌もくるやろうし。
ではー!
by dkdkdkdkdk1
| 2013-04-08 11:05
| 月曜更新篇