マテリアルレポート№0304
人は言います。
何故貴方はその記事を書くのですか? と。
僕は答えます。
そこにあの家があるからだ――と。
というわけで、年に、1、2回のお楽しみ。
先週、9ヶ月ぶりぐらいに、マテゴハウスこと、同期の葵せきなさんの家に遊びに行ってきました。
いやー、まぁ、いつも通りすぎるくらいいつも通りな展開やったな……。
メンバーは、
・葵せきな(家主)
・石踏一栄(発起人)
・瀬尾つかさ
・細音啓
+大楽、の計五人。
前回、もう大人なんやし、徹夜で遊ぶとかじゃなく、昼間に集まって昼間に解散しようって流れになったんですが、
今回あっさり、夕方18時に集合して、朝七時くらい、朝のニュースとかやってて太陽が黄色い中、意味わからんくらい疲れて解散する、旧型の遊び方に戻りました……。
主にやった事は、
・葵さんが予約してくれたモツ鍋屋行ってモツ鍋食う
↓
・葵さんの家で葵さんが幸運にも手にしたプレイステーションVRやる
↓
・石踏さんや細音さんが買って来てくれたスイーツ食い(深夜一時頃)
↓
・アナログゲームやりまくる
と、いつも通りなかんじ。
鍋じゃない、ポテトサラダ(柴漬けとか入ってる)とか、お通しの茶碗蒸しとかが、異常なレベルで美味しかったです。
……肝心のモツ鍋の写真は撮るの忘れてた……。
PSVRも……スゴかった!! (ゴーグルつけてる写真は、他のみんなの写真はあるけど、自分の写真撮るん忘れたんでないです……晒す用に撮っときゃよかった)
ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、PSVRとは、新世代のプレイステーションみたいなもんで、要するに、ゴーグルつけて、そのゴーグルつけた状態やと、上下左右どこ向いてもゲーム世界が表示されてる……。つまり、仮想世界に生きてることを体感できるゲーム機なんですが。
みんなでテレビの前に集まり、まずは被験者として、僕がバイオハザードの前日譚の「キッチン」ってのプレイしまして……いや、ほんま、予想以上でしたよ。
というか、なんかパーティゲームとしても、予想以上に面白かった。
まず、VR。イヤホン付けて、ゴーグルしたら、外界の情報、予想以上に遮断されて、凄い没入感なんです。
あの、一昔前のCGとか、なんちゃって仮想世界とはだいぶ次元が違います。
音も、完全に360度、音の出所から鳴ってる感じあるし……。
それで、振り返ったり、天井見上げたりしたら、そこも完全に、木目の一つ一つまで造りこまれてるんで、感動ですよね。
で、キッチンはというと……。
そのリアル感で、ゴーグルつけた瞬間、どこかよく分からない、廃屋のキッチンに座らされてるわけです。手足を縛られた状況で。
で、少し離れた場所には、誰かよく分からない、背広着た男がピクリとも動かず倒れています。
自分の正面には、誰が置いたかわからない、謎のビデオカメラがこっちを撮影中。
何この状況……!
で、なんとか手を伸ばして、そのビデオカメラを倒すと、その音で倒れていた男が目を覚まし、どうやら味方だったらしく、こっちを助けようとしてくれるんですが、その背後から、誰かの影が……。そして……!
……まぁあまりに怖すぎるんで、ここまでにしときますが……、色々衝撃でした。まさかここまで仮想世界味わえる時代になってたとは……!
で、プレイヤーとしても、面白かったんですが。
次からの、二週目からの、「プレイヤーを見守るプレイ」がまた面白かった。
PSVRは、プレイヤーのゴーグル内で見てる光景は、普通のテレビゲームの光景としてテレビにも表示されてるので、ほかの面々はそれを見ながらストーリーを追えるんですが……。
なんなんですかね。VRしてる本人に比べると、緊張感、没入感、迫力がまったく他人事なんで……とにかく温度差がすごいんです(笑)
二番目以降は、瀬尾さん、細音さん、石踏さんがやって、僕らはそれを見てたんですが、
ゾンビ「ウがーッ!」
瀬尾「うああぁ……」
ゾンビ「ペタペタペタペタ……(背後から迫る音)」
細音「ヤバイヤバイヤバイヤバイですって!(背後を必死に見る)」
ゾンビ「アァァァ!」
石踏「………………(昇天して天井を見上げる)」
ゴーグルつけてる人だけが恐怖してて、なんか妙に滑稽なんですよね……
最後のほうとか、だんだんストーリーも分かってきて、ゾンビが登場するタイミングで、思いっきりゴーグルしてるプレイヤーの膝叩いたりして、小学生みたいな遊び方してましたよ……(笑)
瀬尾「誰だよ!? 今膝叩いたヤツ! だいたい犯人のめぼしはついてんだぞ!?」
全員「ッ…………(笑)」
まぁとにかくいえるのは、確かに、今までのゲームとは全く違う体験させてもらったってことですかね。
まだソフト充実してないみたいですが、このまま、どんどん新しいゲーム充実させてくれたらなー、とは思います。
そしてマテゴハウスでやる!
個人的には、こういう感じで、ゴーグル外の人も一緒に遊べる点を利用した、パーティゲーム系つくって欲しいなぁ。
で、その後は、
アナログゲーム祭りに突入。
それにしても、ふと思ったんやけど、マテゴハウスの歴史に、アナログゲームっていつ登場したんやろう?
このブログ内の、最古のマテゴレポートって、2009/03/30のこの記事なんですが、この時はまだやってる気配ないよな……。
その次の次の2010/07/26では、瀬尾さんが”人形遣い”ってゲーム持ってきてることが記されてるし、この辺からか……。
じゃあけっこう最近なんやな…………って普通に思いかけたけど、冷静に考えたらもう七年前かいっ! 七年も年に何回か集まって徹夜でアナログゲームやってんの俺ら……!? なんか時の流れが早過ぎて実感がまるでない……。
あ、でも。今回、その時の流れを感じさせるというか、もしくは老いを感じさせるというか、そんな事件が水面下で起こってました。
この件については、同期もまだ気づいてません。ここで初発表します。
事件は、まず五人で『犯人は踊る』というゲームに初挑戦した時に起こっていました。
犯人は踊る、というのは……
ライトな人狼みたいなゲームで、手札に『探偵』がある人間が、手札に『犯人』がある人間を指定し、それがあってれば犯人じゃない側のチームの勝ち。
ただ、『犯人』も、手札に『アリバイ』があれば、嘘ついてもよかったり。
戦略たてても、『情報交換』『噂』の手札が、場に出たら、
自分の手札が隣の人に流出して、犯人が別の人に水面下で移ってたり
そういう駆け引きがいろいろ面白いゲームなんですが。
……ここまで書いて、何かに気づく方いらっしゃるでしょうか。いたら凄いです。よほどのマテゴハウスマニアです。
僕らはこのゲームを、エネルギー全開で、一時間くらい楽しみました。
一番爆笑したのは、瀬尾さんが、自分が犯人カード所有者であるにもかかわらず、「犯人は大楽だ!」と探偵カードを使い、自分は探偵だ――と身分を偽装しようとしたー―が、勢いよく場に出したカードが「犯人」カードで、状況がカオスになった瞬間……。
あまりの迫力に騙された僕が場に犯人カードが出てることに気づかず、「え!? お、おれ、犯人じゃないけど……」って狼狽する中、葵さんが「い、いや、まぁ、それ以前に、瀬尾さん、自白しちゃってるけどね……」って笑いこらえながら場に出た「犯人」カードを指差した瞬間、腹よじれるくらい笑けました。
一番気の毒やったんは、細音さん。細音さんは、「共犯者」カードを使い、犯人側が勝てば自分も勝利になるトリッキーな立場に立ち、影から瀬尾さんを支えてたんですが、まさかの犯人の自白に自分もお縄に……(笑)
まぁ僕も人のこと全くいえず、少しでも優位に立とうと喋りまくった結果、全員から「なんでアイツ犯人じゃない時も犯人みたいな言動繰り返すんだ……」「ていうか、一番喋ってるけど一番状況理解してないよなあの探偵……」って散散怪しまれてましたけどね……。
うん、まぁ、僕はただのおしゃべり探偵ですから。
さて、そんなわけで、僕らは骨の髄までこの犯人は踊るを楽しんだわけですが……。
実はゲーム開始前、石踏さんが、ふとこんなことをいってたのです。
石踏「あれ? なんか、このゲーム……前にやったことない?」
それに対するリアクションは、こうです。
大楽「んー、やったことあるかも……けど、少なくともデザインはこんなんじゃなかった」
葵「いや、やったことないよ。もしやってたとしたら、俺がいない時じゃない?」
細音「僕はちょっとわからないです」
瀬尾「あったかなぁ……。このメンバーではやってないんじゃない?」
その四人の対応に、石踏さんも「そうかぁ、やってないかもね」と納得、そもそもみんなルールがまったく思い出せないので、やっぱやってなかったんやな……。そう落着させたんですが。
帰宅後。
本ブログ『情熱大……楽』の 2014/7/7の『マテリアルレポート№0705』を見て、僕は驚愕しました。
思いっきりやってた……!!
(わかりにくいですが、このカードも、裏に”犯人は踊る”って思いっきり印字されてます……)
もう……なんやねん、オレら……(笑) 散々やったゲームを、もっかい初挑戦みたいにキャッキャいいながら遊んでたんか……。
まぁ細音さんは、どうも前回犯人が踊るが始まる前に帰宅したみたいなんでセーフですが、17期は完全に『リバイバル』やったことに気づかなアカンやろ……。
まぁ何回やっても面白いゲームやから、何回やっても全然いいねんけど、次回からは初挑戦やから、ルールの飲み込みが遅くてもセーフやろ、みたいな顔だけは絶対せんとこう……。
あとは……今回は、
・横暴編集長2
ちなみに次点は、僕が「異世界コンビニの作者の次回作です」と発表した『コンビニスレイヤー』でした……。
あとは……
・勘と度胸で、髑髏の札か花の札かと見極めて戦う最高に痺れるゲーム『スカル』
・全員で酸素を共有して海底からお宝を持ち帰るハラハラドキドキゲーム『海底探検』
・自分の手札を自分だけ見えない状態で、場の数字の合計数を推測しながら度胸試しするシンプルながらとんでもなく中毒性が高くラスト二時間ぶっ続けでやってしまったゲーム『コヨーテ!』
やったところで、まだまだ積んでるボードゲームあったんですが、既に朝六時半を回っていたので、全員限界突破。
『そ、そろそろ……帰るか……』
『お邪魔しました……』
『うん……じゃあね』
僕らはマテゴハウスを後にしました……。
というわけで――いつも通りっちゃいつも通りの集いでしたが、やっぱり面白かったです。
なんか年々マテゴハウスの面白さがパワーアップしてる気すらするねんけど、気のせいか……!?
また行ったら報告したいと思います。
最後はいっつも疲労困憊なんですけどねぇぇ……。