今年一番の苛立ち

朝から、めちゃくちゃぼくにありがちな事件が……。


うちのアパート。

古いからかなんなのか、駐輪場に”屋根”がある部分が六割ぐらいしかなくて。

いっつも、普段から、住人同士でその屋根アリの部分の取り合いなんです。
(そこから弾かれると雨ざらしを余儀なくされる……)

そして本来、当然ぼくもそこに巻きこまれてしかるべきなんですが……
ぼくはそれに巻き込まれるんイヤだったんで。

入居当日、駐輪場にある、マンションのベランダを利用した、屋根はないけど雨に濡れへん部分を発見。
誰も気づいてない風だったんで、そこに争いを避け、それ以降も、一人悠々と止める……
そういう生活を送っていたんですが。

最近、なんと、その新大陸に異変が。

いつのまにか、オレが発見した新大陸に、一台、また一台と、見慣れへんチャリが進出してきだしたんです。

ウソやろ……

いや、まだこの子供用っぽい三輪車とかはいいけど。

このママチャリとか、完全に「あら? あそこ濡れないの? あらあらあらあら、じゃあ私も止めさせてもらいましょ」
って、めっちゃ図々しいオーラで進出してきてるやん。

さらに先日、夜にチャリでファミレスから帰ってきた時に、腹立つ事件が。

その日、夜、チャリで駐輪場に戻ったら。
”新大陸”に、またさらに、新たなる入植者が増えてて。
オレが外出してる間に、何故か、パイオニアであるオレのチャリが止められん状態になってたんです……

「お・ま・え・ら、なぁ……!」

ここで、相当ブチ切れポイント加算されてたんですが……!

落ち着いて周囲を見ると、新大陸に人気が集中しすぎてか、灯台もとくらし。
元々あった屋根アリの部分に、以前より若干スペースが。

穏便にコトを済ませるために、結局この日ぼくは、屋根有りスペースへ、自転車を戻し、これ一件落着……
そう思おうとしてたんですが……。

今日、戦いがさらなる局面へ。

今朝。

おきて、なんとなくベランダいって、それこそなんとなく、駐輪場のある下みたら……
ありえへん光景が。

先日、
戦争を激化させへん為、あえて新大陸争奪戦から撤退し、紳士に、紳士に本土へ帰還させたはずのオレのチャリが……

何者かに動かされ。

まるで見せしめのように、何の屋根もない、雨ざらしの空間にポツンと引きずり出されて置かれてる。

「は、は、はぁぁぁぁぁ~~!?」

いや、怒りのあまり目を疑いました。
何、何何何何?

何してくれてんの?
こっちは、苦心して、争い避けるためにそこに戻したのに?
そんな苦労もしらず、何で、
ちょっと公的な感じで、
自身が正義の執行者であるかのように、
見せしめのように、オレのチャリ、移動させてくれちゃってんの?

「このアパートの住人、ほんま、ナメとんか……!」

いいだろう。

ブチ切れです。

いや、ほんま、上等じゃないすか。

そっちがその気なら、こっちも徹底的にやったるわ。

復讐。

というわけで、朝からドアブチ開けて、完全に頭に血ぃのぼらせながら、駐輪場へ走るぼく。

(負けん……どんなに虐げられても、オレは、めげず、他の自転車押しのけて、他の自転車全部ガッサーって引き倒してでも、オレは、オレの自転車屋根のある部分に入れる……!)

完全にケモノの目になりながら、肩で息しつつ、駐輪場へ到着するぼく。

しかし、そこで待ってたのは――
驚愕の光景。

「え? あ、あれ?」

息切らせつつ到着した駐輪場にあったのは……
何故か、先日の夜、オレが止めた、屋根アリの部分にちゃんと駐輪されてる、オレの自転車。

「え、な、なんで……?」

困惑しつつ、他方――ベランダから見えた、置き去りになってるチャリのほうを見るぼく。
そこには――

オレのチャリとそっくりで、けど、近寄って見たらハッキリとわかる、オレのではない、
どっかの工事現場のシールが張ってある無骨なチャリの姿が。

(あ…………)

この瞬間、ぼくは、ほんま恥ずかしさで赤面・絶句しました。

(やってもうた……!)

ケモノの目になってたけど。

朝から騒々しく駐輪場駆け込んでいったけど。

実際には、誰も、オレのチャリ、見せしめになんかしてへんかったパターン。

勝手にこのアパートの住人全員敵やと思ってたけど……

誰もオレのチャリになんか、そんな、興味ない。

要するに――オレが見せしめにされたと思ったチャリは、どうも、最近この近くで始まった工事現場の人が、
一時的においてただけのもので。
オレのチャリはもとの場所のまま。
オレのなんかドラマチックな感じの怒りは、単なる、勘違いやったパターン。

(あ、あぁぁぁぁ、ぁぁぁぁぁぁ…………!)

いぶかしげな、住人のおばさんにちら見されながら。

ぼくは恥ずかしさにヨロけながら、ふらふら、鍵もかけずに飛び出してきた自分の家に戻っていきました……



というわけで――以上。
今日起こった、わりとぼくによくある、
”変な義憤にかられて飛び出した結果、悪人なんかどこにもいなくて、一人拳振り上げてたオレが一番カッコ悪かったパターン”の一例でした。

いや、オレ、昔からこういう事件、ほんま多い……。

オレ、そんな、めったに怒らへんねんけど。

珍しく、本気で怒ったら、そういう時に限ってただのオレの勘違いやったりで、
「え!? あ、そ、そう!? ま、まぁ、それやったらいいねんけど!?」
みたいな、全くカッコがつかへんパターンめっちゃ多い。声、裏返るかんじの。

なんなんやろ、これ……。
怒るときは、もっと自分の怒りに疑問を持つべきなんか……。
まぁ、怒るときってのは、そんな冷静でいられへんから怒るねんけど。

なんで、普段怒らへんクセに、そういう怒ったら恥かく場面でだけピンポイントで怒ってしまうんやろ……
とりあえず、怒っていい場面とそうでない場面をかぎわける嗅覚もっと磨くか。
駐輪場の場所取りを通して……。


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by dkdkdkdkdk1 | 2014-05-26 17:49 | 前進篇
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